先日、大変嬉しい事があった。
それは当社の、ある営業マンのことだ。
彼は、12年間に渡ってある地区の担当をしていたが、この4月より担当交代となった。
今回、その引継の際に、主力のひとつであるお得意先から送別会をさせてほしいとの申し出があり、そのご厚意に甘えさせていただいた。
通常、得意先の担当者の移動で、お世話になったお礼ということで、私たちが送別会を開催させていただくことはよくあるが、得意先からの申し出で、1営業マンの送別会を開いていただくことはなかなかない。
そういう意味で、今回の件は異例の事であり、裏を返せば、彼がこの地区を12年間担当した中で、いかに得意先とのいい関係を築いてきたのかという事が推測される。
営業マン冥利に尽きるとはこのことではないだろうか。
本人としても、今回の貴重な体験が、今後の営業活動の大きなモチベーションに繋がったことと思う。
当社の経営計画書に照らし合わせてみると、「コマツ式」顧客との関係性7段階レベル(小松製作所の坂根元社長が提唱)の中の②のレベルに近いのではないか。
先方が、彼を通して、当社をいかに大事に思っていただいているのかを痛感し、と同時に、その期待に今後も応えていかなければならないという責任をあらためて感じたところだ。
もちろん、今回のことは彼ひとりの力ではない。
工場や業務部、あるいは委託先のバックアップや、歴代の営業担当がコツコツと、いい関係を築き続けてきたことで、相手先から感謝され、頼りにされてきたことは間違いないだろう。そのことを忘れることなく、今後も謙虚な気持ちで、新たな担当先でも、得意先との素晴らしいパートナー関係を築いてもらいたいと思う。