先日、竹田恒泰氏の講演を拝聴した。
「立て板に水」とはこのことだろう!
原稿など全くない状態で、120分間喋りまくりッて感じ。
感情に任せて喋っているようで、押さえるところはきちっと押さえるところは、さすがプロだな。
「明治天皇の玄孫」というキャッチフレーズに全く頼ることのない強烈なキャラクターは、聴く者を圧倒し、いつの間にか信者にしてしまう魅力にあふれている。
「日本の建国の歴史」と問われて、はたと困った。
竹田氏によると、初代天皇である神武天皇が即位された紀元前660年がそれだそうだ。
そこから天皇家が今日の第125代明仁天皇に至るまで、なんと2674年の長きにわたり国を永続してきた。これは、当然ながら世界一の古さだそうだ。しかも、2位がデンマークで1000年そこそこ。3位がイギリスで、約900年。
あらためて我が国がとんでもなく長い歴史を積み重ねてきたことが分かる。
そこには、数々の神話があり、その神話が語り継がれていくことで、日本という国はすばらしい民族性を持ち、国民ひとりひとりが誇り高いマインドを有してきた。
竹田氏は、日本が戦争に負けたことで、上記の歴史や神話が意図的に一切封印されてきたと指摘している。さらに恐ろしいことに、歴史と神話がない国は、必ず滅びるらしい。
確かにそうかもしれない。自分の国を誇る気持ちは、世界共通の常識であり、その根本は歴史上の英雄や神話の中の人物の活躍である。その根本の情報が閉ざされると、きっと国民ひとりひとりの国を愛する気持ちが失せていってしまい、国家としての形がバラバラになっていくと思う。
そうなるとヤバい。
しかし、3年前の東日本大震災が、日本という国や日本人の本来の民族性を呼び覚まし、「絆」や「助け合い」「思いやり」などが見直されてきた。その後、政権が変わり、自民党の安部政権が、国家のあり方や領土問題などについて深く切り込んでいっており、国民が自分の国を真剣に考えるとてもいい機会になっていると思う。
私は右ではないが、左右のバランスを取ることは大事だと思うし、基本的に生まれ育った国を愛する気持ちは、持ち続けなければならないと思う。それが、ご先祖様への尊敬と感謝の念に繋がっていくであろうし、お盆が近づいてきて、そろそろお墓の掃除にいかんとなと思っている今日このごろである。