納車神事

 営業車などの新車が納車されるときに「神事」を執り行っている会社は、どのくらいあるかわからないが、弊社は毎回、簡易的な神事を実施している。

ひとつには、運転手の身の安全と、交通ルールをしっかり守って、人様にご迷惑のかからないような運転を心がけましょうという事がある。

また、当然ながら「中央製袋」という看板を背負って公道を走るわけなので、よもや「お前のとこの車にあおられた」などのご指摘を受けることのないよう、弊社社員としての品格を保ちながら、安全運転・思いやり運転をしましょう。というようなこともある。

さらに、営業車やトラックは、仕事には欠かせない道具(アイテム)なので、丁寧に扱い、掃除もこまめにして、室内・室外をきれいに保ちましょうというお願いもする。

今回、この「道具」という表現を言い換えて「パートナー(相棒)」として、与えられた車をいたわり、早めのオイル交換やタイヤ交換、あるいはライトの点検等、常に気にかけて乗ってもらいたいというようなことをお願いした。

車もどんどん進化して、電気で走り、自動運転になったり、音声でいろんなことをしゃべってくれたりで、コンピュータ制御の部分が増えてきた。

しかし、それを操っているのはあくまで人間であり、その責任は運転手にあると思うわけで、その意味では、新車が納車されたときに「神事」をやり、いりこや塩でお清めをし、ブレーキにお神酒をかけて「頼んだぞ」と声を掛けてやるのも、まんざら無意味ではあるまい。