幸福の「福」に「分」と書いて「ふくぶん」と読むそうだ。
今朝の読売新聞朝刊のコラムにそう書いてあった。
意味は、一般的には好運(幸運)と同じ意味だそうだが、「福分」はちょっと違ったニュアンスも含まれているそうだ。
それは、「自分の背丈に合った、背伸びをしない福」、「自分の分に合った福」ということらしい。
なるほど、そういった意味で「福分」を意識すると、あまりむちゃをしないで、気楽に人生を生きることによって、案外幸せはハードルの低いところに転がっているのかもしれない。
ただ、はたしてそのような人生が自分にとって本当に満足のいくものなのか?と問うてみると、答えはNOだ。
当社の経営計画書にも「チャレンジ精神 挑戦する勇気を持とう!」と唱っているし、背伸びをすることで、ひとつ上の自分を目指そうと常日頃から言っている。
ここまで書いて、はたと気付いた。
ということは、背伸びすればするほど、幸せは遠のいていくのか?もしそうであるなら、ある程度のところで、背伸びを止めて、幸せを手に入れたほうがその人の人生にとってベターなのではないか?
いや違う。
乗り越えるべきハードルが高くなれば高くなるほど、それを乗り越えた時の達成感や満足感が、より質の高い幸せをもたらしてくれると思う。
たとえ、その道のりが果てしなく遠かろうが、超えるべき壁を見つけられた人は、ある意味それだけで幸せだと思う。
無謀な背伸びは意欲をそぐ。だが、ちょっとだけ背伸びすることで、自分が成長し、今まで見えなかった世界が見えてくる。
一生をかけて背伸びしていくことで「本当の良質な幸せ」が待っていると思う。
読売新聞に立てつくわけではないが、先祖から受け継がれた生来の反骨精神の血が、自分の中でちょっとだけ騒いだので、気の赴くままにキーボードをたたいてみた。
あはっ(^◇^)